文献詳細
文献概要
今月の臨床 胎盤—母児接点としての役割 疾患と胎盤
19.癒着胎盤
著者: 吉沢浩志1
所属機関: 1新潟大学医療技術短期大学部看護学科
ページ範囲:P.1006 - P.1007
文献購入ページに移動 子宮—胎盤間接合部位は胎盤基底板と基底脱落膜で構成され,母体面表層の基底脱落膜は子宮内膜緻密層に由来する組織で,正常胎盤は子宮内膜海綿層で剥離して娩出される.
癒着胎盤(placenta accreta)はまれな異常ではあるが,何らかの原因によって脱落膜形成が欠如した子宮壁に妊卵が着床発育し,胎盤の一部または全部が子宮壁に癒着して胎盤の剥離が困難となり,分娩第3期に大量出血をみたり,その一部では子宮摘出術も行わざるを得なくなる臨床上重要な疾患である.
癒着胎盤(placenta accreta)はまれな異常ではあるが,何らかの原因によって脱落膜形成が欠如した子宮壁に妊卵が着床発育し,胎盤の一部または全部が子宮壁に癒着して胎盤の剥離が困難となり,分娩第3期に大量出血をみたり,その一部では子宮摘出術も行わざるを得なくなる臨床上重要な疾患である.
掲載誌情報