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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻9号

1994年09月発行

今月の臨床 婦人科医のためのオステオポローシス

エストロゲン欠乏と骨粗鬆症

5.閉経後の骨粗鬆症

著者: 小山嵩夫1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1082 - P.1083

文献概要

 近年更年期に対する関心の高まりとともに,その代表として骨粗鬆症が注目をあつめている.閉経前後はエストロゲン欠乏による更年期障害が出現しやすく,また潜在的には骨量減少が急速に進行しはじめ,60〜70歳代以後の骨粗鬆症の下地をつくりはじめている1)
 閉経後はエストロゲン欠乏により,活性型ビタミンD分泌が減少し,消化管からのカルシウム吸収も低くなり,不足したカルシウムを骨からもってくるため,骨吸収が促進され,骨量減少がはじまる,その状態を閉経後骨粗鬆症というが,作用機序からみて明確に老人性骨粗鬆症と区別されているわけではない(表1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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