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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻9号

1994年09月発行

今月の臨床 婦人科医のためのオステオポローシス

診断 診断の手順

9.診断の手順—スクリーニングと臨床症状

著者: 太田博明1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1092 - P.1096

文献概要

 骨粗鬆症による骨折を起こし入院すると,その40%は社会復帰できず,また10%は骨折が原因で1年以内に死亡する1)という.以上のごとく,骨粗鬆症は一旦病態が確立すると治療抵抗性で進行するため,他の退行期疾患同様,予防に勝る方策はないといえる.したがって,子防を含めた初期治療が重要となり,そのためにも早い時期からの管理の必要性が叫ばれている.とくに女性のプライマリーケアを担当する婦人科では,骨粗鬆症に関する小委員会にて1990年より予防のための管理方式について検討を行っている.その委員会報告2)を中心に,予防や初期治療に重点を置いた管理基準を含めたスクリーニングなどの診断手順について概説してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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