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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻9号

1994年09月発行

今月の臨床 婦人科医のためのオステオポローシス

治療と予防 エストロゲン療法

17.エストリオール単独療法

著者: 中村千行1

所属機関: 1佐久市立国保浅間総合病院整形外科

ページ範囲:P.1121 - P.1123

文献概要

 エストリオール(E3)に対する誤解 臨床の現場では,骨粗鬆症患者の大部分は女性である.Albrightら1)以来,閉経と骨粗鬆症の関係が注目され,エストロゲンがその予防と治療に有効なことはよく知られている.しかし日本における骨粗鬆症治療薬としてのエストロゲン使用量は著しく少ない.エストロゲンは,ヒトでは20数種確認されている卵胞ホルモンの総称であり,単一物質ではない.この,婦人科領域では周知の事実が,とくに整形領域では,「エストロゲン=estrone(E1)を主成分とする結合型estrogen」と誤解されてきた.これがとくに副作用に関する誤った認識となっていると思われる.過去20年にわたり,E3を第一選択剤として用いてきた経験を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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