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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻9号

1994年09月発行

今月の臨床 婦人科医のためのオステオポローシス

治療と予防 骨増加療法

26.ADFR(同調)療法

著者: 岸本英彰1

所属機関: 1鳥取大学医学部整形外科

ページ範囲:P.1149 - P.1151

文献概要

 骨粗鬆症の治療を行ううえで最も重要なのは,骨折をいかに予防するかということではなかろうか.すなわちすでに骨折のリスクの高い症例に対しては,骨強度を高めることが必要となる.このためには,骨量ばかりでなく骨質の改善も必要である.骨のremodeling activationを抑えるとbone lossは緩やかとなるが,骨の添加はなく古い骨(old bone)が増加し骨質の悪化をきたす.この点,ADFR(Activate-Depress-Free Repeat)療法は新しい骨(new bone)を添加することにより骨量と骨質の改善を可能にし得る治療法であると考えられている.
 そこで本稿ではADFR療法の概念,薬剤投与法の実際,骨量効果,そして本療法の問題点などについて述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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