icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻9号

1994年09月発行

今月の臨床 婦人科医のためのオステオポローシス

治療と予防 予防

30.ライフスタイルへのアドバイス

著者: 後山尚久1

所属機関: 1大阪医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1162 - P.1164

文献概要

 女性の閉経後に進行する疾患として,骨粗鬆症はその後のquality of lifeを脅かす点で重要であり,ひとたび骨塩量が減少すると,これを治療により増量させることは困難であるとされている.心筋梗塞や脳血管障害などの疾患と同様に骨粗鬆症も徹底した予防対策により罹患率を減少せしめることが可能な疾患である.その症状は脳や心臓の病気のように深刻でなく,腰痛程度で済むのではないかという印象があるが,高齢化社会の到来に伴い,「寝たきり老人」が増加しており,寝たきり状態が骨粗鬆症の原因にもなり,その結果でもあることも事実である.またそれはquality of lifeの観点からみれば最低レベルであり,介護する家族や周囲の人の生活も余儀なく制限される1)
 21世紀に向けての医療環境は,さらに高度な医療技術の開発とともに患者のquality of lifeを重視した展開になると思われる.その意味でも骨粗鬆症を予防するための指導は重要である2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら