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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科48巻9号

1994年09月発行

連載 産科外来超音波診断・5

妊娠中期の超音波スクリーニング—RADIUS studyのそれから

著者: 清水卓1

所属機関: 1清水産婦人科医院

ページ範囲:P.1173 - P.1176

文献概要

 RADIUS (Routine Antenatal DiagnosticImaging with Ultrasound)trialは,Ewignianらにより,1993年のN Engl J Medに発表されたルチーン超音波スクリーニングの周産期死亡率,罹病率などに及ぼす影響をrandomized control—led trialにより調べた研究であり1),その後,彼らは妊娠の管理,母体の予後などに関しても,Am JObstet Gynecolに追加発表した2).この一部に関しては,本シリーズの第1回で紹介したが,その後このRADIUS studyは,米国の周産期医(perinatologists),超音波技師らに大きな反響をもたらした.医療費の減少を目的とする米国政府の方針と相まって,米国の医療保険会社の超音波検査に対する支払いが,今後かなり厳しくなるのではとの危惧も出現してきている.
 また,一方では,Romeroらを中心に,この研究に対する批判の機運も高まっており3-5),今回は,これを中心に,RADIUS studyを再考してみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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