文献詳細
連載 産科外来超音波診断・5
文献概要
RADIUS (Routine Antenatal DiagnosticImaging with Ultrasound)trialは,Ewignianらにより,1993年のN Engl J Medに発表されたルチーン超音波スクリーニングの周産期死亡率,罹病率などに及ぼす影響をrandomized control—led trialにより調べた研究であり1),その後,彼らは妊娠の管理,母体の予後などに関しても,Am JObstet Gynecolに追加発表した2).この一部に関しては,本シリーズの第1回で紹介したが,その後このRADIUS studyは,米国の周産期医(perinatologists),超音波技師らに大きな反響をもたらした.医療費の減少を目的とする米国政府の方針と相まって,米国の医療保険会社の超音波検査に対する支払いが,今後かなり厳しくなるのではとの危惧も出現してきている.
また,一方では,Romeroらを中心に,この研究に対する批判の機運も高まっており3-5),今回は,これを中心に,RADIUS studyを再考してみたい.
また,一方では,Romeroらを中心に,この研究に対する批判の機運も高まっており3-5),今回は,これを中心に,RADIUS studyを再考してみたい.
掲載誌情報