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今月の臨床 CTかMRIか—婦人科腫瘍読影のポイント その他
13.後腹膜腫瘍の診断と鑑別
著者: 加藤友康1
所属機関: 1癌研究会病院婦人科
ページ範囲:P.106 - P.110
文献購入ページに移動CTかMRIか
後腹膜腫瘍には,脂肪肉腫,平滑筋肉腫,悪性線維性組織球腫,神経鞘腫,胚細胞腫瘍などがある.まれに,上皮性卵巣腫瘍と同じ組織型の原発性腫瘍もみられる.
後腹膜腫瘍の診断には,一般に超音波,CT, MRIが用いられる.MRIは,①撮断面の任意性,②T1, T2強調像での腫瘍内部の信号強度の差異,③Gd—DTPA造影による変化など,後腹膜腫瘍の存在・質的診断に必要な情報量が多い.したがって現時点ではMRIが最も優れている点に異論はない.しかし,石灰化病変の描出能については,MRIはCTに遥かに劣る.軟部腫瘍の多くは石灰化を生じるので,その描出は,診断の有力な手がかりとなる.よって,CTも不可欠と考えられよう.CTとMRIの優劣を競うのではなく,相補的に診断に用いることが肝要である.
後腹膜腫瘍には,脂肪肉腫,平滑筋肉腫,悪性線維性組織球腫,神経鞘腫,胚細胞腫瘍などがある.まれに,上皮性卵巣腫瘍と同じ組織型の原発性腫瘍もみられる.
後腹膜腫瘍の診断には,一般に超音波,CT, MRIが用いられる.MRIは,①撮断面の任意性,②T1, T2強調像での腫瘍内部の信号強度の差異,③Gd—DTPA造影による変化など,後腹膜腫瘍の存在・質的診断に必要な情報量が多い.したがって現時点ではMRIが最も優れている点に異論はない.しかし,石灰化病変の描出能については,MRIはCTに遥かに劣る.軟部腫瘍の多くは石灰化を生じるので,その描出は,診断の有力な手がかりとなる.よって,CTも不可欠と考えられよう.CTとMRIの優劣を競うのではなく,相補的に診断に用いることが肝要である.
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