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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻10号

1995年10月発行

カラーグラフ 微細血管構築とコルポスコピー・7

上皮内癌

著者: 奥田博之1

所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.1347 - P.1349

文献概要

 上皮内癌における血管構築上の特徴はDysplasiaの段階で形成された突出血管集塊やBasketの大きさ,配列が腫瘍細胞の増殖によって大きく変化することである.すなわち,Dysplasiaより血管増生ははるかに盛んとなるが,それにも増して増殖腫瘍細胞の圧迫が大きく,かろうじて血管構築は保持されるものの,大小不同,配列不整という構築上の不整が顕著となる.
 Punctation部位では図1,2に示すように突出血管は数を増して束になり,太く,高く,先端部ではいびつで大きな集塊を形成する.突出血管間の距離も増加する.この所見はコルポスコープ下には大小不同で配列も著しく不整なPunctationとしてとらえることができる(図3).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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