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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻10号

1995年10月発行

文献概要

原著

結合型エストロゲン,MPAによる閉経後女性に対するホルモン補充療法

著者: 谷村悟1 佐伯吉則1

所属機関: 1氷見市民病院産院人科

ページ範囲:P.1431 - P.1434

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 当院にて,結合型エストロゲン0.625mg, Me—droxyprogesterone acetate(MPA)2.5mgの連続投与による女性ホルモン補充療法(以下HRT)を施行した症例について、その臨床効果を検討したので報告した.①HRTは更年期障害のうち,血管運動障害に関する症状にとくに有効であった.また,小山らが提唱したSMIスコアは治療前のFSHと関連が認められ,有用であると考えられた.②T—choの低下および低下作用の維持が確認された.また,T-cho,HDLともに,HRT前後の変化率は治療前値と負の相関関係にあった.③ALPは16か月の観察期間中,持続的な低下を示した.④拡張期血圧はHRT施行12か月後において,有意に低下した.また,BMI,血圧とも変化率は治療前値と有意な負の相関を認めた.HRTは,動脈硬化のリスクの高い症例により有効であることが示唆された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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