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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻11号

1995年11月発行

今月の臨床 無排卵—病態と治療をめぐるトピックス

新しい病態を探る

12.抗癌剤の卵巣機能への影響

著者: 滝沢憲1

所属機関: 1東京大学医学部分院産婦人科

ページ範囲:P.1509 - P.1511

文献概要

 血液脳関門より,特殊な抗癌剤以外は中枢神経に到達しにくいし,細胞分裂をしない神経細胞は抗癌剤に耐性であるので,直接的に抗癌剤が性中枢を障害する可能性は少ない.抗癌剤による卵巣機能障害の本態は,抗癌剤による直接的な卵胞・卵細胞障害と考えられる.その卵巣機能障害は,①患者の年齢により感受性が著しく異なる,②抗癌剤の種類によって著しく異なる,③用いる抗癌剤が多種類になり,また多量になるほど毒性は強くなる,などに要約される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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