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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻11号

1995年11月発行

文献概要

今月の臨床 無排卵—病態と治療をめぐるトピックス 効果的治療法の選択

16.GnRHアゴニストの排卵誘発への応用

著者: 千石一雄1 石川睦男1

所属機関: 1旭川医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1522 - P.1523

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 排卵障害症例に対するhMGを用いた排卵誘発法は従来より汎用されているが,15〜30%の頻度にpremature luteinlzationが出現し,卵子の質の劣化による妊娠率の低下の原因となることが示唆されている。このpremature luteinizationの抑制を目的として,下垂体のdown regulationを誘起し,内因性LH surgeを抑制するGnRHアゴニストの併用が,体外受精胚移植時の排卵誘発法として臨床応用が進み,実際に妊娠率の向上が報告されている.
 さらに最近では,体外受精以外でも排卵障害例や機能性不妊に対する治療法として,GnRHアゴニスト併用hMG療法とIUIを組み合わせた方法を推奨する報告が認められる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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