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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻11号

1995年11月発行

今月の臨床 無排卵—病態と治療をめぐるトピックス

効果的治療法の選択

19.OHSSへの対応

著者: 菅沼信彦1 原田美幸1 近藤育代1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院分院産婦人科

ページ範囲:P.1532 - P.1534

文献概要

 近年,無排卵性不妊症に対する排卵誘発法として,さらに体外受精時の卵巣刺激法として,hMG/FSHおよびhCGなどの外因性ゴナドトロピン投与がひろく行われている.その卵胞発育・排卵誘発に対する刺激効果は満足すべきものであるが,生理的排卵過程と異なり多数の卵胞発育が惹起されることに伴い,各種の副作用が発現する.その一つにとくに排卵誘発後,すなわちhCG投与後に,卵巣の腫大や腹水貯留を特徴とする卵巣過剰刺激症候群(ovarian hyperstimulation syn—drome:OHSS)があげられる.OHSSはその病期に応じた適切な処置の時期を逸すると,心不全,腎不全,ショック,脳血栓などの致死的状態に陥ることもあり,OHSS発症の両予防とその治療はゴナドトロピン療法中の重要な課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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