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症例
母体血中テストステロン高値を示したステロイド細胞腫瘍合併妊娠の1例
著者: 津村宣彦1 菊地研1 首藤聡子1 山下陽一郎1 川口勲1 山口潤2 津田加都哉3 角江昭彦3
所属機関: 1帯広厚生病院産婦人科 2帯広厚生病院病理部 3滝川市立病院産婦人科
ページ範囲:P.1681 - P.1683
文献購入ページに移動症例は24歳,2妊未産.妊娠中より低声音,多毛,陰核肥大を認め術後の病理組織検査でステロイド腫瘍と判明し,免疫染色で腫瘍よりのテストステロン分泌を確認した.術前2,660ng/dlと高値であったテストステロンは術後急速に低下し現在1年半経過しているが,正常範囲内で推移しており,また再発徴候もなく,母児共に順調に経過している.母親はもとより,妊娠中長期間高テストステロン状態にさらされていた児の第二次性徴など生殖生理面に関しても十分な経過観察が必要と思われる.
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