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今月の臨床 分娩発来—しくみと調節 子宮筋の感受性と頸管熟化
1.子宮筋の感受性
著者: 齋藤良治1
所属機関: 1弘前大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.154 - P.156
文献購入ページに移動分娩発来期子宮筋の生理学的特性
分娩発来期の子宮筋では妊娠中期の子宮筋に比べ,スパイク電位の頻度増加や,プラトー電位の延長が認められている1).これらはいずれもこの時期の子宮筋では細胞膜の状態が周囲の血液やリンパ液から,Ca++イオンを取り込みやすい性格に変化していることを示すものと考えられている.また,この時期の子宮筋では「長さ定数」の増大も観察されており2),これは子宮筋の1つに発生した筋収縮を伴う活動電位変化が子宮全体へと伝わる同期性すなわち「シンクロナイズしやすさ」が増大していることを示すものと理解されている.
分娩発来期の子宮筋では妊娠中期の子宮筋に比べ,スパイク電位の頻度増加や,プラトー電位の延長が認められている1).これらはいずれもこの時期の子宮筋では細胞膜の状態が周囲の血液やリンパ液から,Ca++イオンを取り込みやすい性格に変化していることを示すものと考えられている.また,この時期の子宮筋では「長さ定数」の増大も観察されており2),これは子宮筋の1つに発生した筋収縮を伴う活動電位変化が子宮全体へと伝わる同期性すなわち「シンクロナイズしやすさ」が増大していることを示すものと理解されている.
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