icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

今月の臨床 分娩発来—しくみと調節 分娩誘発

9.経口薬物による頸管熟化法

著者: 石川睦男1

所属機関: 1旭川医科大学産婦人科

ページ範囲:P.179 - P.181

文献購入ページに移動
 子宮頸部の熟化は分娩開始前に頸管のコラーゲン線維を主体とする結合組織の構築あるいは構成成分の組み換えにより頸管が,円滑に開大,展退するための生理的準備状態である.この変化は細胞外マトリックスの変換を含む生化学的過程を経て起こるが,媒体としてPGS,性ステロイドホルモン,炎症細胞産生物質,リラキシン(relaxin)などが関与している.
 現在まで経口によって頸管を熟化する方法はプロゲステロン拮抗剤と経口のPGE2だけであるが,わが国においては黄体ホルモン拮抗剤は現在入手困難である.本論においては,前記薬剤の作用機序ならびに臨床効果を述べることとする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?