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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

Q&A

妊娠中期のCul-de-sacにある卵巣嚢腫の開腹手術によらない内容物排液の有用性と安全性

著者: 田中尚武1

所属機関: 1千葉大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.217 - P.218

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 Q 妊娠中期のCul de sacにある卵巣嚢腫に対し,開腹手術をせずに卵巣嚢腫内容物を排液する方法の有用性と安全性についてお教え下さい(大阪市 A子).
 A 妊娠に合併した卵巣腫瘤は,患者自身無症状でも妊娠を契機に産婦人科医を訪れた際,内診,経腹および経腟超音波検査にて偶然発見される場合が多い.妊娠子宮が増大するため内診で付属器腫瘤を見逃すことがあり,ルーチンの超音波診断は必須である.卵巣嚢腫である場合,類腫瘍病変(とくに黄体嚢胞,チョコレート嚢腫など)か腫瘍かを鑑別する.CA125をはじめとする腫瘍マーカー値は,妊娠中高値を呈するので、診断的価値は乏しい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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