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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻2号

1995年02月発行

文献概要

症例

子宮頸部腺様嚢胞癌の2例

著者: 矢島正純1 種村健二朗1 樋田一英1 池田俊一1 千歳和哉1 恒松隆一郎1 山田拓郎1 近江和夫1 園田隆彦1

所属機関: 1国立がんセンター中央病院婦人科

ページ範囲:P.257 - P.260

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 腺様嚢胞癌(adenoid cystic carcinoma;以下ACCと略す)は唾液腺,気管支,乳腺などに発生するまれな腫瘍であり,女性生殖器においてはバルトリン腺に比較的多く見られるものの,子宮頸部に発生するものはきわめてまれで,現在までに百数十例が報告されているにすぎない.子宮頸部ACCは1949年にPaalman, Counsellerら1)により初めて報告され,組織学的にいわゆる,篩状構造(cri—briform pattern)を特徴とする予後の悪い癌であるとされているが,症例数も少ないため,その臨床像はあまり明らかではない.
 今回,われわれは子宮頸部ACCを経験したので,当院において以前に経験された1例と共に.その臨床経過,細胞診所見,組織診所見について文献的考察を加え報告する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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