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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制 基礎知識

5.GnRHアゴニストの種類と作用

著者: 飯野好明1 森宏之1

所属機関: 1帝京大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.286 - P.289

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 GnRHアナログの歴史は1947年にHarris,Greenらが,下垂体ホルモンの分泌は視床下部からの神経内分泌的支配を受けていることを提唱したことに始まる.1971年,SchallyらによりGnRHの単離,精製,同定,そして合成され,その翌年にはわが国において,診断・治療の両面から臨床応用の道が探られた.GnRHの10個のアミノ酸配列の一部を置換したGnRHアナログは,作動薬(agonist)と拮抗薬(antagonist)とに大別される.強力な作動薬であるsuperagonistはわが国では1984年より臨床応用が開始された.GnRHアナログ化合物は現在までに数千をこえる誘導体が合成されたといわれる.
 本稿では,とくにGnRHアゴニストの種類とその作用を化学的,薬理学的に解説し,さらに剤型による使用法についても言及する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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