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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制 基礎知識

7.卵巣のGnRHレセプターと役割

著者: 平田修司1 加藤順三1

所属機関: 1山梨医科大学産婦人科

ページ範囲:P.293 - P.296

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はじめに
 GnRHは,視床下部—下垂体—性腺系の最上位に位置する視床下部ホルモンであり,その主たる作用は下垂体前葉のgonadotropeからのgonadotropinの分泌調節であるが,その視床下部外における生合成ならびに下垂体外作用の存在が注目されている.脳においては,大脳辺縁系などの視床下部以外の脳の諸部位においてもGnRHが生合成されていること,また,海馬などの下垂体前葉以外の脳の諸部位にもGnRH受容体が存在することが明らかにされてきた.一方,末梢の諸組織についても,性腺,胎盤ならびにリンパ球などにおけるGnRHの生合成が示されているだけでなく,卵巣においてはGnRH結合部位(受容体)の存在が報告されている.以下,卵巣におけるGnRHならびにその結合部位に関する最近の知見を総説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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