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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制 GnRHパルス療法

11.体重減少性無月経

著者: 吉村泰典1 小山典宏1 中村幸雄1

所属機関: 1杏林大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.306 - P.308

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概念
 十代女性では体重減少とともにその半数近くが月経異常をきたすといわれており,急激なやせや極端なやせは卵巣機能と強い関連がある.近年,美容上の目的で節食し,体重を減少させようとする女性が増加している.中村は急激(1年以内)に5kg以上,元の体重の10%以上体重を減らしたために今まで整順であった月経周期が無排卵や無月経になったものを体重減少性無月経と定義している1).類似の疾患に神経性食欲不振症があるが,異常に細い体型を理想とし減食するほか,時に過食し嘔吐するなどの食行動の異常を伴い,ほとんど病識がない点で体重減少性無月経と異なっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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