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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制 GnRHパルス療法

12.hMG-hCG療法との比較

著者: 奥田喜代司1 岡崎審1 杉本修1

所属機関: 1大阪医科大学産婦人科

ページ範囲:P.309 - P.313

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 正常排卵例における卵巣内の卵胞発育,排卵および黄体機能の維持に下垂体からのゴナドトロピンの律動性(パルス様)分泌が重要な働きをしており,この分泌は主に視床下部よりのゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)のパルス様分泌によりコントロールされていることはよく知られている.このゴナドトロピンのパルス様分泌が障害されると排卵が障害される.実際に体重減少性無月経を含む視床下部排卵障害例および高プロラクチン血症などではゴナドトロピンのパルス様分泌が障害されている1)
 したがって,排卵誘発法としては視床下部よりのGnRHのパルス様分泌を賦活させるクロミッド療法およびGnRHをパルス様に投与して下垂体よりゴナドトロピンを賦活させるGnRHパルス療法が奏効する所以である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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