icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻3号

1995年03月発行

今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制

GnRHアゴニスト療法

13.子宮内膜症—Danazolとの使い分け

著者: 大野原良昌1 原田省1 寺川直樹1

所属機関: 1鳥取大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.315 - P.317

文献概要

 子宮内膜症は卵巣ホルモンであるエストロゲンに依存して発生・増殖することから,本症に対する薬物療法としては,血中エストロゲンレベルの低下とエストロゲン作用の拮抗を目的として,ホルモン療法が行われてきた.歴史的にはエストロゲン,アンドロゲンやプロゲスチン療法も行われたが,現在では,GnRHアゴニストあるいは合成ステロイド剤であるダナゾールの使用が主流となっている.両剤の子宮内膜症に対する有効性はすでに認められているものの,薬物療法による根治性には限界のあることも事実である.したがって,腹腔鏡下手術を主とする手術療法と薬物療法の併用も必要となる.薬物療法にあたっては,薬剤の作用機序,有効性,副作用を踏まえたうえでの薬剤選択が重要である.
 本稿では,子宮内膜症に対するGnRHアゴニスト療法について,ダナゾール療法と比較しながら概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら