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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻3号

1995年03月発行

今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制

GnRHアゴニスト療法

16.乳癌

著者: 野村雍夫1

所属機関: 1国立病院九州がんセンター乳腺部

ページ範囲:P.324 - P.325

文献概要

 乳癌のホルモン療法は,約100年前のBeatsonによる卵巣摘出術に始まる.以後,表1のように,種々の作用機序のホルモン療法が行われてきた.現在,世界的に最も頻用されているのはtamox—ifenであり,閉経後乳癌に対するaromatase in—hibitorsの開発が盛んに行われており,外科的ホルモン療法(卵巣,副腎,下垂体摘出術)は行われなくなった.閉経前乳癌に対しては,tamoxifenの効果がやや弱いこともあり,機能的卵巣摘出術であるGnRHアゴニスト(GnRHa)が注目されつつある.これまで世界的に乳癌に用いられてきたGnRHaは,buserelin, leuprolide, nafarelinなどであるが,わが国では現在goserelin(Zoladex)が承認されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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