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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻3号

1995年03月発行

文献概要

今月の臨床 GnRH療法—刺激と抑制 GnRHアゴニスト療法

18.早発卵巣不全(Premature ovarian failure)

著者: 樋口泰彦1

所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.328 - P.329

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 かつて早発卵巣不全(premature ovarian fail—ure;POF)は治療法のない不可逆的な病態と考えられていたが,近年,自然に排卵周期が回復したり,適切な治療により排卵を得られる可逆的な症例も存在することがわかってきた.またPOFの一部に自己免疫障害が関与していることも明らかにされ,POFの病態も徐々にではあるが,解明されつつある.しかしながら依然としてPOF症例の大部分が治療に反応せず,排卵・妊娠はきわめて困難であることは事実である.
 本稿においてはPOFに関する基礎知識と排卵誘発の基本理念を述べた上で,GnRHアナログ療法の実際について,他法と比較しながら解説したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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