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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻4号

1995年04月発行

今月の臨床 病態生理の最前線—臨床へのフィードバック

生殖・内分泌

1.性分化の異常

著者: 鈴木秋悦1 北井啓勝2

所属機関: 1慶應大学医学部産婦人科 2社会保険埼玉中央病院産婦人科

ページ範囲:P.383 - P.390

文献概要

●はじめに
 性の分化は,性染色体によって遺伝的性が決定され,次いで性腺が分化し,身体的な性の特徴が決定され,精神的社会的な性に発展していく.しかし,この過程に何らかの異常が加わると,性の分化の方向に異常を生じてくる.この異常をきたす誘因としては,環境因子,発達障害因子,染色体異常,遺伝子の突然変異などがあげられる.
 これらの性の分化異常の確定診断は,生後できるだけ早い時期になされることが肝要であり,とくに生下時の外性器の形態の観察が重要なポイントとなる.しかし,外性器だけでは男性とも女性とも鑑別し難い症例も多く,診断は必ずしも容易ではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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