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今月の臨床 病態生理の最前線—臨床へのフィードバック 生殖・内分泌
2.PCO症候群(多嚢胞性卵巣症候群)
著者: 熊坂高弘1 大川浩司1
所属機関: 1獨協医科大学産婦人科
ページ範囲:P.391 - P.396
文献購入ページに移動●はじめに
Polycystic ovary syndrome(PCOS)は生殖年代婦人の約3%にみられ,その50〜70%は月経異常と不妊がみられる.
PCOSは明確な病理学的特徴のない排卵障害で,一つの疾患というより症候群として理解されている.その最も特徴的な臨床所見は,慢性的な無排卵と多毛である.また,本症候群の約半数に肥満がみられる.両側卵巣は肥大するが,内診で証明することは難しく,片側のみ認められることが多い.
Polycystic ovary syndrome(PCOS)は生殖年代婦人の約3%にみられ,その50〜70%は月経異常と不妊がみられる.
PCOSは明確な病理学的特徴のない排卵障害で,一つの疾患というより症候群として理解されている.その最も特徴的な臨床所見は,慢性的な無排卵と多毛である.また,本症候群の約半数に肥満がみられる.両側卵巣は肥大するが,内診で証明することは難しく,片側のみ認められることが多い.
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