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今月の臨床 病態生理の最前線—臨床へのフィードバック 生殖・内分泌
6.男性不妊の病態と治療の限界
著者: 星和彦1 柳田薫1
所属機関: 1福島県立医科大学産婦人科
ページ範囲:P.421 - P.427
文献購入ページに移動●はじめに
不妊症に悩むカップルの頻度は全体の約15%で,男性因子が関与するものはその40〜50%を占める.したがって不妊症の診断と治療は産婦人科医と泌尿器科医の連携によって行われることが望ましい.
疾患の治療には原因の同定が必要である.不妊症の検査はけっして特殊なものではないが,検索にもかかわらず原因がわからない症例の多いことが男性不妊症の問題点として指摘されている.さらに精液所見がたとえ正常であっても受精が起こらなかったり,精液所見が基準以下でも自然妊娠することはよく経験され,精液検査の結果だけで男性因子の有無を評価することは難しく,精子機能すなわち受精能を正しく評価できる検査の考案が必要となる.
不妊症に悩むカップルの頻度は全体の約15%で,男性因子が関与するものはその40〜50%を占める.したがって不妊症の診断と治療は産婦人科医と泌尿器科医の連携によって行われることが望ましい.
疾患の治療には原因の同定が必要である.不妊症の検査はけっして特殊なものではないが,検索にもかかわらず原因がわからない症例の多いことが男性不妊症の問題点として指摘されている.さらに精液所見がたとえ正常であっても受精が起こらなかったり,精液所見が基準以下でも自然妊娠することはよく経験され,精液検査の結果だけで男性因子の有無を評価することは難しく,精子機能すなわち受精能を正しく評価できる検査の考案が必要となる.
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