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今月の臨床 病態生理の最前線—臨床へのフィードバック 腫瘍
10.子宮内膜癌の発生・進展と予後
著者: 蔵本博行1
所属機関: 1北里大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.449 - P.453
文献購入ページに移動●はじめに
近年,本邦でも子宮内膜癌が増加してきている.われわれの経験では,そのような内膜癌は50歳未満の比較的若年者のものであることが判明している1).内膜癌がどのような過程で発生し,進展して予後不良となるのか,すなわち内膜癌の自然史2)についてはいまだ不明な点が少なくない.しかし,その発生について現時点でわかっていることを理解し,また進展の程度がどのように予後に関連しているかについて整理しておくことは,内膜癌患者の治療を担当するに当たって有用であろう.
そこで,われわれの成績を基に,私見も含めて述べ考案してみたい.
近年,本邦でも子宮内膜癌が増加してきている.われわれの経験では,そのような内膜癌は50歳未満の比較的若年者のものであることが判明している1).内膜癌がどのような過程で発生し,進展して予後不良となるのか,すなわち内膜癌の自然史2)についてはいまだ不明な点が少なくない.しかし,その発生について現時点でわかっていることを理解し,また進展の程度がどのように予後に関連しているかについて整理しておくことは,内膜癌患者の治療を担当するに当たって有用であろう.
そこで,われわれの成績を基に,私見も含めて述べ考案してみたい.
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