icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻4号

1995年04月発行

今月の臨床 病態生理の最前線—臨床へのフィードバック

産科

12.妊娠中毒症の発症病態

著者: 松本隆史1

所属機関: 1国立津病院産婦人科

ページ範囲:P.461 - P.466

文献概要

●はじめに
 妊娠中毒症は,浮腫,蛋白尿,高血圧をTriasとする症候群で,妊娠偶発合併症の最も重要な疾患である.本症の基本的病態は,血管攣縮(spasm)と血液濃縮(hemococentration)による局所の循環不全であると考えられている.一方,成因に関しては,自己免疫異常説,遺伝子異常説など諸説があるものの依然として不明である.しかし,最近では,血管内皮損傷をめぐる問題が本症の成因解明のアプローチのひとつになるものとして注目されている.
 本稿では,血管内皮細胞傷害と妊娠中毒症の成因について最近の動向を概説し,あわせて,その病態生理についても言及した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら