icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻4号

1995年04月発行

今月の臨床 病態生理の最前線—臨床へのフィードバック

産科

15.骨盤位分娩

著者: 伊藤茂1 桑原慶紀1

所属機関: 1順天堂大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.479 - P.484

文献概要

●はじめに
 骨盤位分娩の頻度は全分娩数の約3〜5%である.しかし,児にとって骨盤位分娩は頭位分娩に比してリスクが高く,古くからその安全な取り扱いは産科医療における重要な課題となってきた.このため近年は骨盤位,とくに初産婦での骨盤位においては帝王切開術が選択される頻度が多くなってきている.骨盤位分娩のリスクから考えて経腟分娩の適応・術式は施設の状況において違いがあるのは当然であり,全施設が同じ指針に従って管理を行う必要性はないと思われるが,産科医として児に安全であるだけでなく,できるだけ母体の侵襲を少なくする方向で最大限の努力をする必要があると筆者らは考えている.今回は骨盤位の最近の話題とともに1992年に発表されたFIGOの骨盤位取り扱い指針をもとに当院での骨盤位取り扱い方針を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら