文献詳細
今月の臨床 病態生理の最前線—臨床へのフィードバック
胎児・新生児
文献概要
●はじめに
子宮内発育遅延(IUGR)は胎児の発育が子宮内で抑制された状態を総称する症候群である.臨床的には超音波断層検査により胎児体重を推定し,仁志田らの胎児発育曲線でその胎齢における平均体重の−1.5SD以下の場合をIUGRと診断している.したがって形態的な診断自体は比較的容易であるが,その成因は多岐にわたり,病態や胎児機能の的確な把握と適切な管理は,数々の多面的なアプローチが行われているものの,いまだ困難と言わざるを得ない.本稿ではIUGRの病因と病態について述べる.
子宮内発育遅延(IUGR)は胎児の発育が子宮内で抑制された状態を総称する症候群である.臨床的には超音波断層検査により胎児体重を推定し,仁志田らの胎児発育曲線でその胎齢における平均体重の−1.5SD以下の場合をIUGRと診断している.したがって形態的な診断自体は比較的容易であるが,その成因は多岐にわたり,病態や胎児機能の的確な把握と適切な管理は,数々の多面的なアプローチが行われているものの,いまだ困難と言わざるを得ない.本稿ではIUGRの病因と病態について述べる.
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