文献詳細
今月の臨床 病態生理の最前線—臨床へのフィードバック
胎児・新生児
文献概要
胎児の病態のうちで,奇形は大きな臨床的意義を持ち,その出生前診断への期待は当然大きいものがある.中でも,頭部奇形は生命予後につながる大奇形が多く,発生頻度も比較的高いため,とくに妊娠早期からの確実な胎児診断が望まれる.
奇形の出生前診断はそのほとんどすべてが超音波診断で行われており,1965年の無脳症の出生前診断1)がその嚆矢であったことで象徴的に示されるように,頭部奇形の出生前超音波診断はとくに今日まで十分にその成果をあげてきた.しかし,主として技術的な問題から,その早期診断についてはなお今後の課題とされてきていた.
奇形の出生前診断はそのほとんどすべてが超音波診断で行われており,1965年の無脳症の出生前診断1)がその嚆矢であったことで象徴的に示されるように,頭部奇形の出生前超音波診断はとくに今日まで十分にその成果をあげてきた.しかし,主として技術的な問題から,その早期診断についてはなお今後の課題とされてきていた.
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