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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻5号

1995年05月発行

カラーグラフ 微細血管構築とコルポスコピー・2

正常扁平上皮化生域(1)

著者: 奥田博之1

所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科学

ページ範囲:P.545 - P.547

文献概要

 扁平上皮化生域はコルポスコピー所見では移行帯(Normal Transformation Zone,T)と呼ばれる.この領域が重要なのはcervical neoplasiaのほとんどがこの領域から発生するからである.一口に移行帯といっても,円柱上皮が扁平上皮に化生していく段階によってコルポスコピー所見も大きく変化する.移行帯は3%酢酸加工によく反応し表面が白色化することで扁平上皮や円柱上皮と区別することができる.その白色化の程度は化生の初期では淡く,化生が進むにつれ強くなるが化生が完成されると認められなくなる.また,neo—plastic changeを生じた領域の移行帯では一般に酢酸加工による白色化の程度が強く,持続時間が長い特徴を持つ(白色上皮,Acetowhite Epith—elium,W).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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