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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻5号

1995年05月発行

今月の臨床 妊娠と血液

血管攣縮・血液凝固と妊娠・分娩

10.HELLP症候群

著者: 寺尾俊彦1

所属機関: 1浜松医科大学産婦人科

ページ範囲:P.594 - P.596

文献概要

 HELLP症候群とは,1982年,Weinsteinらが,妊娠中にhemolysis(溶血),elevated liverenzymes(肝酵素上昇),low platelets count(血小板数減少)を来す29例の症例を発表し,その頭文字をとって名づけた症候群である.多くは妊娠中毒症に併発し,DIC(血管内血液凝固症候群)を合併して予後不良となり,母体死亡や児の周産期死亡を引き起こすこともある重篤な症候群である.本症が報告されて以来,本邦でも多数の報告例があり,すでに数百例を超えている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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