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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻5号

1995年05月発行

今月の臨床 妊娠と血液

血液疾患と妊娠・分娩

15.血小板異常症

著者: 小林隆夫1

所属機関: 1浜松医科大学産婦人科

ページ範囲:P.614 - P.616

文献概要

 血小板の異常には数および機能の異常があり,前者には減少症と増多症が,後者には先天性のものと後天性のものがある.減少症の代表はITPであり,すでに述べた(「12.ITP」).増多症には原発性血小板血症と反応性血小板増加症がある.先天性の機能異常症としては粘着障害を呈するBernard-Soulier症候群,凝集障害を呈する血小板無力症(Glanzmann),放出異常を呈するStorage pool病などが代表的である.後天性のものにはアスピリンなど薬物によるもののほか,腎不全,自己免疫疾患などさまざまな疾患が原因となる.先天性の血小板機能異常症の分類を表1,表2に示したが,このうち代表的なものを述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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