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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻5号

1995年05月発行

文献概要

今月の臨床 妊娠と血液 胎児・新生児と血液

19.新生児血小板減少症

著者: 鈴木俊明1 岡村州博1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.626 - P.627

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 新生児の血小板減少症を起こす原因(表1)は数多くある.新生児にみられる出血症状は出血部位,出血の直接原因,基礎疾患あるいは合併症により修飾されるので,それらを考慮して診断,治療を進める必要がある.また,近年では胎児の時点で血小板数低下が予想される場合に胎児採血を行い,その結果によって分娩様式を選択すれば,経腟分娩時に生じる胎児新生児の頭蓋内出血の予防に有用であるとの報告もある.
 今回は特発性血小板減少症(ITP)の母親から出生した児,同種免疫性新生児血小板減少性紫斑病を中心にその概略を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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