文献詳細
文献概要
カラーグラフ 微細血管構築とコルポスコピー・3
正常扁平上皮化生域(Ⅱ)
著者: 奥田博之1
所属機関: 1岡山大学医学部産科婦人科学
ページ範囲:P.669 - P.671
文献購入ページに移動頸管腺開口部周囲の化生に伴う血管構築の変化
図1は頸管内円柱上皮域の微細血管構築像である.表面は均等な太さの血管からなる毛細血管網で構成されており,網目の大きさもほぼ均等である.しかし,扁平上皮域のものに比べ起伏が強く,何層もの血管網が重なった複層構築になっている.頸管内皺壁に一致した深い溝とともに,頸管腺に一致した多数の円形の深い陥凹がみられる.これら頸管腺陥凹部を取り囲む周囲血管の太さ,走行,分布は他の部位と比べてとくに変化はない.
図2は頸管内円柱上皮域の毛細血管網を側面からみたものである.扁平上皮域と同様に表層の毛細血管網に対して垂直に向かう血管が末梢にいくほど細くなり,分岐数を増しながら毛細血管網に移行している.しかし,扁平上皮域のものと比べ分岐はより深いところで生じ,錯綜しながら2〜4mmの厚い毛細血管叢を形成している.
図1は頸管内円柱上皮域の微細血管構築像である.表面は均等な太さの血管からなる毛細血管網で構成されており,網目の大きさもほぼ均等である.しかし,扁平上皮域のものに比べ起伏が強く,何層もの血管網が重なった複層構築になっている.頸管内皺壁に一致した深い溝とともに,頸管腺に一致した多数の円形の深い陥凹がみられる.これら頸管腺陥凹部を取り囲む周囲血管の太さ,走行,分布は他の部位と比べてとくに変化はない.
図2は頸管内円柱上皮域の毛細血管網を側面からみたものである.扁平上皮域と同様に表層の毛細血管網に対して垂直に向かう血管が末梢にいくほど細くなり,分岐数を増しながら毛細血管網に移行している.しかし,扁平上皮域のものと比べ分岐はより深いところで生じ,錯綜しながら2〜4mmの厚い毛細血管叢を形成している.
掲載誌情報