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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻6号

1995年06月発行

文献概要

今月の臨床 イラスト 小手術 産科

24.頸管裂傷縫合術

著者: 大森茂1

所属機関: 1聖母病院産婦人科

ページ範囲:P.764 - P.765

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 頸管裂傷とは,分娩の際に生ずる軟産道損傷の一つで,時には致命的な大出血を起こすことがあるので,可及的迅速な診断と処置を必要とする.ただし,このような処置を必要とする程度のものはごくまれで,おそらく1%にも満たないものと思われる.なぜなら,その原因と考えられる,例えば巨大児,CPD,頸管の強靱,遷延分娩などは,それ自身,すでに帝王切開の適応であり,あらかじめ経腟分娩を避ける場合が多いからである.
 子宮腟部辺縁の擦過創や挫滅創を頸管裂傷に入れるかどうかは,意見の分かれる所であるが,時には小さな裂傷から,意外な拍動性の出血を見ることがある.通常遭遇する頸管裂傷は,頸管の3時と9時にあたる部が縦方向に裂けるものをいう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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