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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻6号

1995年06月発行

症例

高位脊髄障害者の妊娠分娩の1例

著者: 藤原葉一郎1 桑原仁美1 保田仁介1 岩破一博1 大野洋介1 本庄英雄1 岡田弘二1 細川豊史2 田中義文2 内田睦3

所属機関: 1京都府立医科大学産婦人科 2京都府立医科大学麻酔科 3京都府立医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.777 - P.780

文献概要

 高位脊髄障害者の妊娠,分娩例を経験した.患者は18歳の時に,急性横断性脊髄炎に罹患,Th 5以下の完全知覚運動麻痺および失明をきたした.今回42歳で妊娠成立,妊娠39週にて帝王切開術を施行,2,500gの男児を分娩した(Apger 9/10).高位脊髄障害者の妊娠分娩の管理に際しては,種々の問題があるが,主に脊髄障害に起因する自律神経過反射の管理が重要であり,本症例では硬膜外麻酔によって管理した.術後,血栓塞栓によると考えられる脳梗塞症状を呈したが,ウロキーナーゼ大量投与により軽快した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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