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産婦人科クリニカルテクニック ワンポイントレッスン
子宮筋腫核出術時の生理的組織接着剤と合成吸収性癒着防止材の使用
著者: 菅沼信彦1
所属機関: 1名古屋大学分院
ページ範囲:P.877 - P.877
文献購入ページに移動 子宮筋腫核出術は,未婚や挙児希望を有する女性に対し,あるいは不妊症・不育症婦人の治療として施行される.そのため妊孕力の温存および改善が重要な点であり,術前から術後管理に至るまで種々の工夫が必要となる1).すなわち,正常子宮への創傷を最小限に押さえるため,GnRHa製剤により筋腫核を縮小をさせておくこと,また超音波断層検査,子宮卵管造影,子宮鏡を用い,筋腫の位置・数・大きさを正確に把握すること,などが術前のポイントである.術後には,感染予防と止血,内膜増殖のための卵胞ホルモン・黄体ホルモン投与,子宮腔内バルーン・カテーテルの留置,さらに早期の妊娠指導を行っている.
手術手技自身にも各種の注意点があるが1),術後の腹腔内癒着防止をはかることは,妊孕力の保持および改善に必須であり,手術操作により子宮機能が損傷されることがあっては,子宮保存手術の目的に相反するものとなる.我々は癒着防止のために,以下の操作を行っている.
手術手技自身にも各種の注意点があるが1),術後の腹腔内癒着防止をはかることは,妊孕力の保持および改善に必須であり,手術操作により子宮機能が損傷されることがあっては,子宮保存手術の目的に相反するものとなる.我々は癒着防止のために,以下の操作を行っている.
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