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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻8号

1995年08月発行

今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス

体外受精の準備 3.プログラム

1)入院方式

著者: 小田高久1 郡山智1 吉田丈児1

所属機関: 1東京歯科大学市川総合病院産婦人科

ページ範囲:P.965 - P.968

文献概要

●はじめに
 体外受精・胚移植(in vitro fertilization andembryo transfer, IVF-ET)の臨床応用が開始された当初は,すべての採卵手術が腹腔鏡下に行われたため,入院が不可欠であった.その後,経腟超音波採卵の導入により,採卵時の患者の負担が大幅に軽減され,さらに少ない人員と狭いスペースで短時間に採卵が可能となった.これに伴い,入院を必要としないIVF-ETの外来方式プログラムが急速に普及した.しかし採卵手術時の血管損傷による出血,腸管損傷,感染,さらには採卵後の卵巣過剰刺激症候群などのリスクを完全に回避することはできない.このような合併症の予防および早期の診断と対応が,入院方式プログラムの最大の長所である.
 IVF-ETの入院方式プログラムといっても卵巣刺激などの多くの部分は外来で行う.入院の期間は,採卵手術のみ(1〜2日間入院)からhCG投与から胚移植までのもの(5〜6日間入院)までさまざまであり,その施設の事情により選択される.以下にわれわれの病院で実施しているIVF—ETのプログラムについて解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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