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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻8号

1995年08月発行

今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス

体外受精の基本操作 1.卵巣刺激法

3)GnRHa併用(shortとlong)

著者: 石川元春1 星合昊1

所属機関: 1近畿大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.1041 - P.1045

文献概要

●はじめに
 1978年にEdwardsとSteptoeが体外受精の成功例を報告して以来1),体外受精は卵管性不妊症の患者の治療のみならず,男性不妊症,子宮内膜症を伴う不妊症,免疫性不妊症,原因不明不妊症などに対しても行われるようになってきている.排卵周期のある患者に対しても卵巣刺激法(過排卵処理)が行われるようになり,1984年にポーターらが排卵誘発にGnRH(gonadotropinreleasing hormone) analogue(GnRHa)を併用して良好な成績を最初に報告して以来2),世界各国でこの方法の有用性が認められ,広く使用されてきている.われわれの施設でもGnRHaを併用した方法を標準的な過排卵処理法として行っており,良好な反応が見られなかった患者に対しては他の方法を行うようにしている.
 この稿ではGnRHaを併用した卵巣刺激法(過排卵処理)を,GnRHaの解説・併用のねらい・実際の併用法に関して解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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