icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻8号

1995年08月発行

コラム 新しく始める人へのアドバイス

1人で行うIVF外来

著者: 田宮親1

所属機関: 1田宮クリニック産科・婦人科

ページ範囲:P.1080 - P.1080

文献概要

 これからIVFクリニックを始める時,二通りの方法がある.一つは大規模なセンター的な施設か,筆者のような6ベッドの小クリニックで行う場合とでは計画内容はかなり違ってくる.IVFを行うにあたりあるレベル以上のしっかりした培養室を作り専門の培養技術を持ったスタッフがいれば一定レベルの成績は必ず上げられる.かつて日本でIVFの成績がなかなか上がらない時,ある米国の専門家が日本においては科学者がスタッフに入っていないことがその原因の一つであろうと述べたのは参考になる意見である.しかしこれには膨大な資金がいり,またその経営にはかなり厳しい問題も起きてくる.動きだし安定したIVFができるようになるためには,まず熱意が必要である.IVFはいろいろな処置過程があるためその間の人手が増えることはセンター的な所では必要でも,安定したテクニックを保つには難しい問題がある.うまく行かない時どこが悪いのかを判定するのがなかなか難しい.事実優秀な培養スタッフが他の施設に引き抜かれてストップした病院のケースも知っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら