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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻8号

1995年08月発行

今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス

体外受精の合併症とその対策

2.流産

著者: 佐藤孝道1

所属機関: 1虎の門病院産婦人科

ページ範囲:P.1091 - P.1095

文献概要

●はじめに
 流産と早産の区分は,妊娠21週と22週を境界として法的な背景から決められているが,fetallossという観点からみれば,この境界はもう少しうしろにあったほうがよい.また,その成因から考えると区分をもっと細かくしたほうがよい点もある.つまり,妊娠11週以前のfetal loss(胎児の染色体異常が主たる原因),12〜27週頃の妊娠中期のfetal loss (妊娠20〜24週がピークになる.多胎,頸管無力症,感染,lupus anticoagulant,染色体異常などが主たる要因),それ以降のfetalloss(母体合併症が主たる要因)に分けるほうが成因を含めて考えると,より合理的なように考えられる.
 本稿では,妊娠早期のfetal lossと,妊娠中期のfetal lossに分けて,体外受精との関係でその成因,予防について検討する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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