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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻8号

1995年08月発行

今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス

体外受精の展開

1.共培養法

著者: 竹内一浩1

所属機関: 1竹内レディースクリニック

ページ範囲:P.1119 - P.1122

文献概要

●はじめに
 体外受精・胚移植(IVF-ET)は多くの施設で行われるようになってきた.しかしながらその妊娠率はいまだけっして満足の得られるものではない.配偶子卵管内移植(gamete intrafallopiantransfer,GIFT)やzygote intrafallopian trans—fer (ZIFT)のほうがIVF-ETの成績を上回るとする報告も多い.IVF-ETでは受精から4ないし8細胞期までの発育がin vitroで行われるため,卵管内で発育するin vivoの条件に比して重要な因子が欠落している可能性もある.このため,以前よりできるだけin vivoに近い環境で培養する工夫が試みられてきた.その一つが受精卵と他の細胞をfeeder layerとする共培養法である.著者らは卵管上皮細胞が受精卵発育に重要な役割を担っていると考え,卵管上皮細胞培養を確立し,受精卵との共培養を行い良好な成績を得た.本稿では卵管上皮細胞培養法と受精卵との共培養法について中心に述べ,さらに文献的考察を加えたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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