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今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス 体外受精の展開
4.SUZI
著者: 三宅崇雄1 佐藤芳昭1
所属機関: 1相模原協同病院産婦人科
ページ範囲:P.1134 - P.1137
文献購入ページに移動●はじめに
体外受精胚移植法(IVF-ET)の発展により,多くの不妊患者がその恩恵を受け生児を得ることができたが,一方では,IVF-ETを受ける患者の約30%には受精が成立しないことが判明した.その多くは精子の受精機能の障害が原因と考えられているので,顕微鏡下にある操作をすることにより正常の受精卵が得られるならば,さらに多くの不妊患者が生児を得ることができる.
精子囲卵腔内注入法(subzonal sperm insemi—nation, SUZI)は,1988年Sathananthanが妊娠例を報告して以来,全世界で広く行われ多くの妊娠例が報告されてきたが,受精率はどれも20〜30%と比較的低率であることも事実である.現在のところ顕微授精法はまだ発展段階にある技術であり,同時に受精の現象に関する基礎的研究も飛躍的に進歩しつつあるので,将来大いに期待できる方法と考えられる.
体外受精胚移植法(IVF-ET)の発展により,多くの不妊患者がその恩恵を受け生児を得ることができたが,一方では,IVF-ETを受ける患者の約30%には受精が成立しないことが判明した.その多くは精子の受精機能の障害が原因と考えられているので,顕微鏡下にある操作をすることにより正常の受精卵が得られるならば,さらに多くの不妊患者が生児を得ることができる.
精子囲卵腔内注入法(subzonal sperm insemi—nation, SUZI)は,1988年Sathananthanが妊娠例を報告して以来,全世界で広く行われ多くの妊娠例が報告されてきたが,受精率はどれも20〜30%と比較的低率であることも事実である.現在のところ顕微授精法はまだ発展段階にある技術であり,同時に受精の現象に関する基礎的研究も飛躍的に進歩しつつあるので,将来大いに期待できる方法と考えられる.
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