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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科49巻8号

1995年08月発行

今月の臨床 体外受精マニュアル—新しく始める人へのアドバイス

体外受精の展開

8.レーザーによる顕微授精

著者: 荒木康久1 本山光博1 荒木重雄2

所属機関: 1高度医療技術研究所・中央クリニック 2自治医科大学産婦人科

ページ範囲:P.1155 - P.1159

文献概要

 重度男性不妊症に顕微授精はきわめて有用な治療法であるが,手技が難しくいまだ一般化したとは言い難い.1992年,レーザーを用いて透明帯を切開する顕微授精法が初めて報告された1).手技に熟練を要さず短時間で施行できる点から,今後顕微操作を必要とする広い範囲で利用されるものと期待されている.
 私どももすでに1年半あまり本法を用いて顕微授精を施行しているが,当初の至適条件を決めるための基礎的研究を終え臨床応用に入っている.妊娠率は21.9%とほぼ満足するレベルに達している.すでに,20例の妊娠に成功し,2例が分娩し,14例が妊娠継続中である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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