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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻11号

1951年11月発行

症例研究

双角子宮妊娠と卵巣嚢腫内蛔虫迷入の合併せる1例

著者: 田島安之助1

所属機関: 1横濱醫科大學産婦人科學教室

ページ範囲:P.451 - P.452

文献概要

1.はしがき
 蛔虫が消化管以外の異所に迷入し,種々の障害を起した例は,外科・泌尿器科領域に於ては多數の報告がある。しかるに婦人性器に迷入した例は極めて少く,本邦に於ては,佐々木氏例(膣から蛔虫排出例)中山氏例(卵管内迷入例)竹内氏例(子宮筋腫,左側附屬器嚢腫の手術後腹壁切創部より排出例)岩津氏例(卵巣嚢腫手術後腹壁切傷部より排出)徳永氏例(蛔虫による子宮穿孔例)等あり,卵巣内迷入例としては,田隅氏及び倉橋氏の類皮嚢胞内迷入例,鮫島氏及び茶谷氏の癒着性卵巣嚢腫迷入例等にすぎない。
 他方双角子宮の本邦に於ける頻度は,野島氏,0.218%木村氏0.141%となつているが,これと妊娠との合併率は全妊娠のおよそ0.3%とされている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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