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文献詳細

雑誌文献

臨床婦人科産科5巻11号

1951年11月発行

境界領域 小兒科から

乳兒の糞便に就て

著者: 詫摩武人1 濱田琢1 本間道1

所属機関: 1東京大學醫學部小兒科學教室

ページ範囲:P.459 - P.463

文献概要

まえがき
 糞便の性状が腸内に於ける消化吸收の状況,即ち消化管機能を窺知する一つの指標として重要視されるのは周知の通りである。殊に乳兒では下痢を起し易く,下痢すると重篤になり易いから,乳兒の糞便を仔細に觀察していくことは育兒上大切なことである。
 然し乳兒の糞便の性状は生理的範圍内でも色々と動搖し,必ずしも一定していないからその色調,硬軟等の輕度の變化に對してはあまり神經質になる必要はなく,糞便の性状よりもむしろ發育,食慾元氣,機嫌等の一般状態の方が育兒上一層大切であることも忘れてはならない。以下,健康乳兒の糞便の性状,次に便性の異常に就て述べ,更に最近當教室で行われた乳兒糞便中の遊離アミノ酸に關する研究の概略を紹介し,最後に乳兒の腸内細菌に就て述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1294

印刷版ISSN:0386-9865

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